27: "海と果実と"
香坂優美子と月島カンナ
入江耕作と佐野朝美
榊晃司と水野紘子
結城櫂と萩尾沙絵
この名前たちで「あ、」と思った人はきっと同じ物語をブラウン管から眺めたことがあるのだろう. 脚本家を知らないまま一話目をみて、二話目をみて続きが気になって仕方なくなると、もしかして...と思いはじめるのだ. エンドロールで確認するとやはり"脚本 北川悦吏子"という文字が字幕に流れている. そう、もしかしてと思うといつもそこにその名前があって、してやられるのである.
わたしがはじめて出逢った作品は1994年"君といた夏"という作品で、はじめて劇中の登場人物やシーン等を自分なりに解釈し選曲して、プレイリストを作った物語でもあるので思い入れがあり、夏になると麦わら帽子をかぶった朝美の後ろ姿が浮かんでくる.
今継続的に視聴している物語は北川悦吏子氏の脚本ではないが、年末に退職し来年から"お暇(いとま)"を頂く予定であるわたしにとって、劇中の登場人物の台詞は空気を読まずに胸にブワッと湧いてきて、あと三話でおしまいになってしまうのがさみしい気もしている.