2017-01-01から1年間の記事一覧

21: 76173

わたしにとって久しぶりの"学校"ともいえる教習所. 運転免許証を手にした今こそ二か月弱と言葉にしてみればとても短いもので、幾ばくかさみしいきもちもあるというのがホンネです. "教習所物語"をここで綴ろうとも思ったのですが、あえてその物語を語ったあ…

20: 後ろから三番目の背中

少し肌寒い体育館に響き渡る校長先生のおはなし、大半の生徒はもう目の前にある春休みに心奪われうわの空で、目の前の友達の少し浮ついた背中をぼうっと視界に収めながら聞き流されていくことでしょう. わたしは身長が幼い頃から高いほうだったので、背の順…

19: Catch me if you can.

去年の暮くらいからでしょうか、いや、もしかするともっと前からかもその気配を感じていたのかもしれません. 集団の中にいるときのわたしと、ひとりでいるときのわたし、同一人物でありながら"不同一人物"ではないか、と. これは俗にいう二重人格だとか、猫…

18: み・む・ふ・ひ

未完成のまま書くのをやめてしまったラヴレターたち. 無関心なふりをしているけれど、こころの片隅で気づかれないようハアトに火をくべて. 不器用なわたしでも、この赤い糸を手繰り寄せていけばあなたに届くかしら、なんて. 非日常のはじまりを日常の中から…

17: Lost in Last Page

重い雲の瞼から伝い落ちた泪の雨で濡れた翌日、吹く風が纏ったのは花のセーター. 十二月は数か月先で目覚めを待つ四月の寝息を、少しだけ、そっと運んできたような日があるかと思えば、草木に霜化粧を施して歩く日もありました. 十一月の内にいくつか頭に浮…