05:Blue Bug living in eyes

昨日の仕事からの帰り道、制服に身を包んだ女の子、高校生でしょうか. バスから降りた後ろ姿を自転車で追い越していく、その一瞬. 彼女の目から流れる水色の線がみえました.

 

泣き虫の虫をわたしは飼っています.

痛い注射やすり傷に泣く子ではありませんでしたが、外的な痛みではなく内面での痛みに"泣いてやるものか"と思っていても、どうしても泣いてしまいます. 芯が弱いものです.

 

わたし自身でもまさかこんなことまで、と思うことでも、気が付くと涙が止まらなくなってしまったこともあります. もちろん、泣いてしまう理由なんてものは、他愛のないものが大半なのですが...

でも、そうなってしまった時はどうしても塞き止められずに、電車に乗っても街中を歩いていても泪を目にためて、本当にその時は泣くこと以外に何もできませんでした.

 

小さい子供の時の方が素直に気も地を吐露できる"感情の塊、そのもの"と思っていましたが、わたしは大人になった今だからこそ、"感情を表にだす"ことが容易くなった、と感じています.

人前で(公衆の場で)顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いたことも、誰の目も気にせずに泣いたこともありませんでしたが、月日を重ねるごとに隠すのがへたっぴになったようです.

 

言葉、難しい言葉では回り道になってしまうとき、頭の中が理詰めで一杯になってどうしようもなくなったとき、感情を堪えずともさらりとでてくる泪.

喜怒哀楽の中で一番好きな感情のひとつかもしれません. いや、もちろんすべてがひとつになってこそ、ですけれど.