25: deadline of emotions

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今も抱き続ける 胸の傷み 想い出が香るこの場所から

誰もない向かいの席 いつまでも 僕は独りで あなたを待ち続けてる

アンジュナ / The Gospellers

 

2年以上の時が過ぎようとしているこの着信履歴を消せないのは、年月とともに薄れていく"想い出の残り香"を偲んでいるからなのでしょうか. それとも未だ癒えず、ゆるやかに痕になってゆくこの傷口が痛むからなのでしょうか. わたしにもわからないのです. ただここにあるものといえば、液晶画面に映る日付と電話の発信者の名前だけ.

 

感情の期限、それを決められずに目の前でくすぶり、時には燃えて...

 

思い返す度浮き彫りになる過去に抱いた感情、それらとともにわたしはいつまでもあの人を待ち続けてしまう. それはこの感情の期限を過ぎるということが、まるであの人が"死んでしまう"ような気がするからかもしれません.